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つぶやき

誰にとも何処へとも何にとも云い難いが
何となしに出る言葉、文字
そのひとつひとつに意味はなくとも
そのそれぞれの流れが
その時を指し示す模様となって現出する

0092

食事の時「いただきます」といいます。 そのときぼくは、今から食べようとする目の前の食事が、どこでどうやってここへきたのかを思い浮かべます。 どこかで育てられた野菜や穀物。 どこかで飼われていた家畜。 どこかで泳いでいた魚。 降って流れてたまって消毒されてきた水。 それを思い浮かべると、そういうものを…

0091

立松和平さんの著書『鳩摩羅什 法華経の来た道』を読みました。 その中に、三草二木の譬え(たとえ)というお話が出てきます。 釈尊が弟子たちにした色々なたとえ話の一つだそうです。 *** 山には大きな木や小さな花など様々な草木が生きている。そこに降る雨は彼らにあまねく平等に降り注いでいるが、彼らはその大…

0090

僕は弱い。 十代、二十代のころは、世の中に対して自分ができることがまだまだたくさんあって、地道にやり続けていればどんなことも自分なら可能だという無根拠な自信を持っていて、無根拠なのにそれを信じられる無謀さもあって、そしてとても強がっていた。 様々な挑戦の中で受けた失敗という経験は、懸命に真面目に取り…

0088

腹に泥が溜まってるのが人だと思った。 つまり、人は水底に泥を溜めた池。 心のざわつきは水底の泥を捲き上げ池の水を濁らせ泥水にする。 そうなるまいと綺麗にするため泥を池から掻き出したところでまた溜まってくるから、潔癖に掻き出し続けても終わりがなくて気が狂ってくるだけ。 何も綺麗にならないどころか、腹の…

0087

色々な道具を持っていて使っている。 僕の佛彫りは生業ではなくつまりプロではないから、色々使っていると云っても一流のものなどは何も持っていない。 時々、プロの方々が使っているものに憧れるし一般では使わないような便利で高価な道具を使っているのを知ると羨む。 先立つものもないし業余なのであまりふんだんに費…

0086

今日、今、その瞬間は、その一度しかない。 特別だろうがなかろうが、一度しかない。 ありふれたこの言葉のその本当の意味を、僕は理解していなかった。 もしあのとき打ち所が悪かったら、僕の家族は僕のいない人生を歩むことになっていたかもしれない。 明日、家族の誰かが事件に巻き込まれてしまったら、僕は家族の誰…

0085

今日から運慶展なんですね。だからこのところ運慶運慶とあちこちで云ってたわけですね。 佛像の展覧会で感じるのは、佛像が『展示』されてるってこと。 当たり前じゃんと仰るでしょう。そうですね、読んで字の如しです。そのままの意味です。 そう、『奉られてる』んじゃないですよね。 そうです当たり前ですよね、お堂…

0084

ものをつくるのが好きです。 古くなったペンケースを新調しようとしているところで、シンプルな構造の革でできたペンケースをネットでみつけてから、ああいうペンケースがほしいなあと思っていたところで、レザークラフトというものを知り、やってみようと思い立ってすぐ作ってみたのがこのペンケースです。 とりあえず挑…

0070

しあわせの扉はせまい? そりゃあそうさ ぼくもきみも、心が贅沢デブになってるからな こんなにブックブクに太った心じゃ、どんな扉もせまく思うよ この腹じゃ、しゃがもうにもしゃがめない しあわせの隣にいても、わからない日もあるんだねって? そりゃあそうさ こんなに味の濃いものばかり、毎日毎日取り込んでる…

0069

ほとけを彫ることが好きです。 毎日毎日飽きもせず懲りもせず祈りながら彫っています。 身体を動かすことが好きです。 毎日毎日飽きもせず懲りもせず無心になって鍛えてます。 一見、何の関係もないように思うでしょう? 毎日何キロも走ってみても彫刻の腕があがったりするものかと思うでしょう? ほとけを彫るのに体…