さわれない歌

もしも、この眼が見えなくなったら 佛彫りはできるだろうか 常識的に考えたら 眺めて拝むものを彫るのに その見た目がまったくわからず把握しようもない身体になったら 不可能だと誰もが云うだろう しかし、本気でその状況を 全力で想像してみたら 僕は彫る事を止めないと思う 見えなくなってから彫ったものがこの…

思い出せなくなるその日まで

五月、利き手指の手術を受けて一ヶ月の間何も彫れなかった。 九月、乗用車にはねられ二ヶ月の間満足に走れなかった 出来ないことが自分に様々なことを教え結果ずっとし続けているだけでは登ることのなかった道を案内され味わうことのなかった想いを感じられたことを今思い知っている。 小走りでも途中歩いてでも、自分の…

firefly

うまく文字で表現できず誤解を生ずるかも知れないが単刀直入に書くと 『自分がやっている事やろうとしている事は芸術美術ではない。アート作品を作っているのではない。自分は芸術家にも表現者にもなろうとはしていない』 オリジナリティとか自分らしさとか独創性とか他にないものとか。 一目見ただけでこれは自分が生み…

花泥棒

Facebook。 そこでしか繋がっていない人がいるのでやめられないというだけで。 もう最近は使うのが嫌で仕方ない。 重いし余計なものまでたくさん見せてくるし。 誰が何にいいねしたかなんてみたくないよ。重たい宣伝とか同意しないと次を読ませない何かとか。 飽きました、というのが正直なところなんだけど。

instant EGOIST

硯に溜まった水の中に墨を一滴たらせば忽ち水は黒くなる 池の水に墨を数滴たらしたところで池の水は真っ黒になりはしない あなたは墨か それとも水か

SISTER

ものを作るとき、よく『魂を込める』という云い方を耳にする。 そういう話になる度に自分は、このように話す。 「自分が彫る仏像に、魂は込めません」 自分の想いは、こうだ。 すべてのものは元々が佛であり、佛が姿を変えてそこに在るものである。 木も然り。 木は、彫る者が彫る前から佛であり、何も手を入れなくて…

Yes I am

場所ではない モノではない ときではない 環境のせいにしない 時代のせいにしない 人のせいにしない 喜びは 幸せは 己が内に 自らが感じるものだ どこにいても どんなときでも 周りがどうであろうと みつけだせる 外に向かう光を内に向けて己を照らすのだ そのとき吾は 間違いなく 幸せを感じられる 己次…

完全感覚Dreamer

身体の自由がきかない、とは、どれほどの苦しみだろう 己が身体なのにも関わらず、いうことをきかぬとは、どれほどの苛立ちだろう いつどうなるかも知れぬ身体で 治ると誰も約束してくれぬ身体で それでも愛おしい者たちのために心を砕いて生きるというのは、どれほどの強さだろう 想像を、絶する どれだけ巡らせても…

いつも何度でも

自分、佛は彫るが宗教家じゃないんで色々当たると都度勉強する。 考えたらきりがないとは思っても一度は考えてみなくてはと思って学んだりする。 が、今のところは、宗教は縋るモノじゃなく、己が生まれ今を生きているということを感謝するモノだと考えている。 生んでもらって生かされていることを感じると有難くなるし…

Prelude

若い頃は これまでは 得ること 身につけること 出来ることや持てるものを増やすこと そうやって自分に何かを足し算していくこと それが素晴らしいことなんだと 信じて疑わなかった が もしかしたらそれは 何か違うんじゃないか 斬り捨てること 只管に減じていくこと 歩みを止めないために必要なものだけを残し…